2013年1月23日水曜日

コンシューマゲームセレクション:第25回「NO MORE HEROES」_5

。トラヴィスはゲームスタート時から,「ドラゴンスープレックス」「垂直落下式ブレーンバスター」「DDT」「ツームストンパイルドライバー」を使用できる。が,ランキングバトル直前のセーブポイント近くに落ちているメモを拾うことで,新たなプロレス技を習得する。そうやって一つずつ習得するのが,「フロントネックチャンスリー」「リバースアームサルト」「キャプチュード」「ジャーマンスープレックス」「スロイダー」「かんぬきスープレックス」「ダブルリストアームサルト」の七つなのだ。 七色のスープレックスのほか,いわゆる“プロレス技”や,ルチャ?リブレ殺法も繰り出せる。このあたりの節操のなさは,プロレスという曖昧なジャンルを内包しようという意気込みの表れかもしれない  これらはどれも,前田が“黒髪のロベスピエール”……もとい,“七色のスープレックス”との異名を持っていた当時(「IWGP決勝リーグ戦」にヨーロッパ代表として出場した1983年),得意技としていたものなのだ。  また,メモに書かれているメッセージも,例えば トラヴィス、分かっているよな 師匠の十八番のスープレックスだ 受身の人間不信キャプチュードを… ### トラヴィス カルガリーの常識だ キング?オブ?スープレックスだ 悪魔の観覧車 スロイダーを… ### トラヴィス 最後に試合を決めるのはガッツだ ガッツのある奴が強いんだよ 七色のスープレックスの完成だ 沈黙の処刑 ダブルリストアームサルトを… といった具合で,前田が好きな人ならば,これを見るだけでもニヤリとできるキーワードが満載だ。  ちなみに“師匠”としてゲーム内に登場するのは,サンダー龍というキャラクター。龍は,ファイヤープロレスリングシリーズに登場する,天龍源一郎的なキャラクターと同名だが,前田の得意技を教える師匠とは考えにくい。ビデオショップ「ビーフヘッド」で「生きる伝説 サンダー龍」というビデオを購入し,自宅で再生するとブレーンバスタースラムが,「プロレス名勝負ビデオ サンダー龍七番勝負」を購入するとパワーボムを使えるようになることを考えても,やはりメモに出てくる“師匠”とは違う人物だろう,アラド RMT。  余談だが,ビデオ繋がりでいうと,「マスク?ド?パンサー虎の咆哮」を見るとケブラドーラ?コンヒーロが,arado rmt,「マスク?ド?パンサー四次元の極み」を見るとウラカン?ラナが使えるようになる。マスク?ド?パンサーには,冴刃 明と揉めた過去がありそうだが,そのどちらの技も使えるようになるトラヴィスは幸せ者かもしれない
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