2013年4月10日水曜日

[CEDEC 2012]現実を編集する技術が,ゲームに新たな進化をもたらす。「Substitutional Reality」が紹介

。現実から断絶した表現をリアルに見せるのは,非常に難しいのである。 視覚と聴覚をハックして現実感を失わせる実験  モーションキャプチャを用いた研究が暗礁に乗り上げたところで,新たな研究のきっかけとなったのが,パノラマカメラの導入だ。これにより,SRの体験が可能になったという。  では,SR技術とは一体どのようなものなのか。まずは実験のセットアップ図を見てみよう。 パノラマカメラを使用すると,360度の視野で映像を録画できる  実験を行うには,あらかじめ部屋の中にパノラマカメラをセットし,360度の視界で映像を撮影しておく。そして実験の本番では,被験者にヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着させて,先ほどパノラマカメラをセットしていたのと同じ目線の位置に座らせる。なお,HMDの前方にはカメラが付いており,このカメラで捉えた映像が被験者の視界に映し出されるという仕組みだ。  実は,このHMDにはモーションセンサーも搭載されているため,パノラマカメラで撮影した「過去の映像」を,被験者の頭の動きに合わせて自然に映し出すことも可能である。実験では,「ライブ映像」と「過去の映像」,これら2種類の映像をシームレスに切り替えながら被験者の視界に映し出していくのだ。  技術的にはそこほど複雑なことをしているわけではなく,似たようなセットアップによる研究の例もすでに存在する。ただ過去の例においては,被験者とカメラの位置を別々の場所に置くことで,「距離」を越えようとしていた。一方,藤井氏の研究では,被験者とカメラを同じ位置に置くことで,「時間」を越えようとしているのだ。  実験の具体的な実験の流れは,以下の通りだ。  藤井氏は,この実験を研究室の内部で約20名,プレス関係者で20から30名ほどを対象に行ったが,ro rmt,被験者は全員騙されたそうだ。ゲーム関係者では,キューエンタテインメントの水口哲也氏が藤井氏の研究室を訪れたことがあるそうだが,藤井氏によると「水口さんは素直な方で,綺麗に騙されていました」という。  このシステムには,(パノラマカメラの仕様上)足元の映像を撮影できず,また過去映像には被験者の体が映り込まないという弱点もある。そのため,実験の前には「手は膝の上に置いて,あまり下は見ないでください」と注意しておくそうだ。  だが,この弱点から生まれた意外な実験結果もある。藤井氏は「現実とは,ドラクエ10 RMT,私たちの脳が作っている」として,SRの実験中に被験者がたまたま手を挙げてしまったときのエピソードを紹介した
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[CEDEC 2012]携帯電話の普及率は232.1%,“廃ゲーマー”も実は多い! 中東の印象がガラリと変わる「中

Storeで購入可能だ。  ローカライザーとしてはGate2Playが活躍しており,アラブ諸国向けのオンラインゲームやモバイルゲームのマーケティングリサーチやローカライズを行っている。Facebookにおいてソーシャルゲームの巨大なムーブメントを起こしたZyngaのプリペイドカードを中?北アフリカの16か国/地域で扱っているのがこの会社であるといえば,その存在感が理解しやすい。  面白いところでは,Mixed Dimentionsがとても興味深い活動をしている。この会社はUnityのアセットストア(ゲーム制作ですぐに使える素材の販売)を中心に活動しているのだが,「中枻违博`ム制作会社である我々こそが,中枻蛭杼à趣筏骏博`ムにおける最良のアセットを提供できる」というスタンスを取っている。確かに「諸般の事情でFPSには中枻蛭杼à趣筏郡猡韦啶梗ㄗ籼偈险劊炍荬灓驂婴毪趣いΔ韦趣いΔ瑢gにたくましい商魂を感じる会社である。 実はとても有望な市場?  最後にまとめとして,rmt,佐藤氏は「アラブのゲーム市場,とくにモバイルゲーム?ソーシャルゲームは非常に大きな発展の余地を持っているが,コンテンツ供給が追いついていない」ことを再度強調した。しかし,サウジアラビア市場で大丈夫ならほかでもだいたい大丈夫という比較的具体的な指標が存在しており,またヨルダンのように,IT産業振興の一環としてゲーム産業を政府が支援しているケースもあり,FF14 RMT,世界的な成功を収める企業も出現しつつあることから,今後の見通しは決して暗くはない。  興味深いことに,アラブ社会のIT産業においては,女性の進出率が非常に盛んだという。Oasis500というIT向けのファンドがあるが,ここに持ち込まれた起業案件のうち,実際に採用された案件の実に40%が女性によるものなのだそうだ。ニューヨークで女性起業家の比率は20%,シリコンバレーではもっとその比率は下がるといわれていることから,この40%という数字がいかに高いかよく分かる(講演後,CEDECの会場にいたUnityの大前氏に筆者が個人的に聞いてみたところ,Jordan Game Summitでは参加者の男女比がほぼ1:1だったという)。  この背景として,佐藤氏は「アラブ社会においては,旧来的な産業構造はどうしても男性がポストを占めていく傾向にある。そのため新興産業であるITに女性が進出するケースが増えている」と分析する
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2013年4月7日日曜日

連載「ゲーマーのための読書案内」第56回:『1491』_2

。  そう考えると,スペイン人の暴虐ぶりを親王に訴えたラス?カサス神父の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』も,もしかしたら別の読み方ができるのかもしれない。この本(報告書)にも「ヨーロッパでも見られない大きな都市が壊滅し,いまは廃墟ばかり」といった記述が頻繁に出てくるのだが,スペイン人が自覚的に行った収奪とは別ラウンドで,伝染病は本当に国々を滅ぼしていったのだから。  話題を戻そう。この本は南北アメリカ大陸にわたって,発掘された遺跡の調査から見えてきた,当時の国家社会とそれぞれの技術水準を紹介,アメリカ史の大枠に新たな視点を提供することを目指している。例えば北米なら,カナダのラブラドル半島近辺にホーデノショーニー部族連合,合衆国柌康赜颏衰ⅴ毳触螗蟛孔暹B合,北西部には数々の狩猟民族,カリフォルニア付近には農耕民族の遺跡が見いだされている。  また,南米についてはタワンスティーユ(→インカ)を中心に,ドラゴンクエスト10 RMT,地伽鹊匦韦蚋膲浃筏郡Δà嵌啶稳丝冥蝠Bっていた文明の規模を検証する。そうした話題の延長で,アマゾンの密林は人間が意図的に果樹を増やしたものである可能性や,野焼きによって維持されていた生態系などにも言及。アメリカ西部開拓の原風景たるバッファローの巨大な群れも,“天敵”である人間の急減で生じた,頭数の異常増加だったと見る,FF14 RMT。  野生のバッファローを絶滅させた人間の営為には,確かに反省すべき点があると考えるべきだが,それ以前とて「正常」だったわけじゃないし,人の手が入っていなかったわけじゃないというのが,本書を貫く重要な視点だ。言われてみれば,そのほうが理性的かもしれない。  本書からさらにゲームに引き付けた話題をピックアップするなら,インカや北米諸部族がしばしばヨーロッパ人を歓迎した理由の部分だろうか。部族間闘争や王権をめぐる争いで,ヨーロッパ人を味方に付けたほうが有利と考えたためという指摘は少なくとも,AoE IIIに出てくる協力的なネイティブアメリカンが,ただただ素朴な「いいひと」だったと考えるよりは説得力がある。  なんというか,世界史の展開はとうてい一握りの有力者の腹づもり(攻めるスペイン,守るインカ)だけで決まるものではなかったし,そこでは誰の意図とも関係なく住民の9割が死滅するようなことも起き得るのだという,シャレにならない経緯が読み取れる。すでにつながってしまった世界,そしてポストコロニアリズムが日々議論を深めている今日では,何か新しい説が発表されるたびにヨーロッパ擁護だとか現地びいきだとかいう,綱引きにもなってしまうわけだが,そうした立場を考える以前に,頭の中の世界地図をまず大きく修正しておく必要がある
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週刊連載「天下統一しないV」第2回は,やたらと雨に弱い真田家[後編]_1

 どちらを先に叩いても,ドラクエ10 RMT,条件はほぼ同じと判断できるが,今回は上杉討伐を優先したい。仲違いから日が浅いため,武田とは何かのはずみで関係を修復できるかもしれないし,上野制圧の大きな妨げとなっているのは上杉である。そこで白井城,沼田城を順次お返しいただくのに続いて,越後(新潟県)の入り口たる坂戸城を攻略する。  このルートの欠点は,敵の本拠地である春日山城が遠いことなのだが,なにしろ武田の協力が得られない以上,ほかに選択肢はない。せいぜい武田が我が家に便乗して,北信濃(長野県)各地を荒らし回ってくれることに期待しよう。  そうこうしているうちに,ついに真田昌幸の登場である。能力値はというと,あれ? あまりぱっとしない……。そう,武将がぐんぐん成長するこのゲームでは,有名人とていきなりゲーム内でトップクラスの能力を持って現れるわけではない。若干20歳にして智略「13」は十分末頼もしいが,武勇は「8」。いまのところ,比較的優秀な部類の世継ぎというだけで,戦の場数で鍛え上げた当主の能力とは比べるべくもない。というか,幸綱父さん強すぎ。あと,矢沢の叔父さん。武勇「25」(最高値)って戦いすぎ。まあ,当主になるとき重要な政治の値が「7」であるから,兄二人の「4」「2」よりはかなり有望だ。  武田とは武蔵を舞台に小競り合いを続けつつも,越後遠征は順調に進捗する。三国峠は本当に難所で,上野の城から出発すると春日山まで到達できないため(逆にこれのおかげで,我が家は序盤で上杉に潰されなかったのだが)散財覚悟で将兵をいったん坂戸に駐留させ,そこから北上して栃尾城,西へ回り込んで与板城と地道に駒を進める。  猛将謙信の配下といえども,倍近い数の鉄砲が筒先を揃えて火を噴けば,潰走せざるを得ないのがこのゲーム。越後遠征はしばしば大雪に阻まれつつも,春日山城を落として終結した。  と言うと,先ほど来画面を御覧いただいている方は不思議に思うかもしれない。越後国内は豪族の持ち城が多いから押さえやすいとしても,見る限り上杉家には越中(富山県)や能登(石川県)といった領国もあって,そこには直轄領が広がっている。「宿敵」が停戦を求めてくることはないし,越後で終わりには見えない。  実を言うと,このタイミングではちょっとした椿事が生じている。大名家の本城が陥落した場合,通常は隣接する直轄城に本城が移るのだが,春日山城の代わりは越中の松倉城となった。越後にもはや直轄領は残されていないので,越中方面への強制撤退は理に適った処理だ。だが不幸なことに上杉家は,越後に接する城を持っていなかったのである。謙信が越後を取り返すには,間に挟まる三好家の魚津城と,お家再興イベントを通じて復活した椎名家の宮崎城を踏み越えて行かねばならない。このとき三好家はさらに大きくなって800万石以上,その北陸道における最前線は加賀(石川県南部)にまで達し,越中にも点々と三好方の豪族がいる。  つまり上杉が越後奪回/越中制圧を目指して三好と事を構えるのは,とりもなおさず加賀/能登を危機に陥れることであって,謙信強しといえども,さすがに容易な事態ではない。案の定このあと上杉は,三好に戦をふっかけては和睦を繰り返すという膠着状態に陥った。それを見越しての遠征終結宣言だったのである,ドラゴンクエスト10 RMT
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2013年4月5日金曜日

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第70回「ゼッコーチョー!!!」_2

。食ってから嫌いになれ,と。そう思うわ。危ないところだった。私を正しい道に戻してくれてありがとうGOD EATER! そしてちゃんと面白くてありがとう。  Wii用では,「」をオススメしたい。  誤解を恐れずに言えば,プレイしていて大学時代に遊び倒した「マリオカート64」を思い出したの。4人同時対戦が珍しかった当時,あれはホントに楽しかった。プロレス研究会のメンバーが毎日,DQ10 RMT,我が家に集まって,それこそモンキーのように遊んだものよ。  ファミコンの「マリオブラザーズ」が実は対戦ゲイムであるように,マリオカート64の楽しさも,実は対戦にあったと私は思っているの。ゲイムとしての本筋であるレースがあって,その上に対戦がある。そして,その両方のクオリティが高かったのよね。  スーパーモンキーボール アスレチックも,それと同じ。キャラクターのモンキー達が洋物のアニメのような雰囲気なのも,私の中でのマリオカート64とのシンクロに拍車をかけるというか。  今,Wiiで一番のバラエティレースゲイムは,このスーパーモンキーボール アスレチックなのではないか。世界中に向けて,そう問いかけてみたいところね。  あと,どうでもいいけど,ワールドクリア時に出てくるスタッフロールでも,プレイヤーが操作してちょっと遊べるっていう要素が個人的にお気に入り。こういう,客人をとことん楽しませようとする姿勢にはとても好感が持てるわ。  操作は全然難しくないし,その気になりゃとことんやり込めるし,パーティーゲイムとしてとってもおススメ。  最後はニンテンドーDSの,「」(以下,シレン4)。  実はここだけの話,DS用のシレンだと「」(以下,シレンDS)にはアホのようにハマった私だけど,「」(以下,シレンDS2)では,どれだけカタナを鍛えても火迅風魔刀にならないところが,FF11 RMT,個人的に許せなかったのね。  プレイしてない人にはよく分かんないのを承知で説明すると,カタナってのは比較的手に入りやすい武器で,それを鍛え続けたらかなり強い武器に変身するの。シレンDSでは。それがシレンDS2ではなくなっていた,と。それが許せなかったの。なんで進化ではなく退化してしまったんだ,と。  ……まあ,要するにシレンDS2でカタナを+30くらいまで鍛えたとき,ようやくそのことに気付いて心が折れたってだけなんだけどね。  こんな自分勝手なトラウマがあって,今回のシレン4は心配してたんだけど
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簡単だけど奥深い! シーアンドシーメディア初のブラウザゲーム「忍まめ」プレイレポート。手軽なアクシ

。  千方島はチュートリアルに続く初心者エリアで,ソロで遊べるミッションが多数用意されている。  その内容は操作の基本と応用から,パズルのような嗜好を凝らしたものまで多種多様だ。これらのミッションを1つずつクリアしていけば,自然と操作にも慣れ,対戦時のアイデアが見つかるだろう。ぜひ地道に挑戦を続けてもらいたい。 活動の中心となる猫又島  猫又島は,プレイヤーの本拠地ともいえる場所だ。プレイヤー同士の交流だけでなく,武器やアバターの購入なども行える。  もちろん,戦闘もできる,ドラクエ10 RMT。なお,対戦はルーム制になっており,リーダーがルールや対戦フィールドを選択する仕組み。ルールも最大4 vs.4のチーム戦や,7人全員が敵というバトルロイヤルなどなど種類も豊富でプレイヤーを飽きさせない。  最後の鬼々島については,PvEエリアであること以外は分かっていない。「高レベル向け」という話だったので,かなり強力な敵(鬼?)が出現するようだ。続報に期待したい。  ここまでの説明で,駆け引きが重要なアクションゲームであることは分かっていただけたと思うが,実はそれだけではない。キャラクターにはレベルが設定されていて,戦って鍛えていくことで強く成長していくのである。レベルが上がるといくつか用意された「職業」に就くこともできるようになるのだ。  所持できる武器/奥義が職業によって異なっているため,それぞれ戦闘戦術が変わってくるのである。  また,ロビー専用アバターアイテムの豊富さもセールスポイントとなっている。雑誌をパラパラとめくる感じで選べるアバター屋が凝っていて,眺めているだけでも楽しめるはずだ。  操作の単純さと簡単なルール,しかし戦略性が重要となるゲーム性。1時間ほどのテストプレイでも,「ボンバーマン」的な面白さという言葉の意味は理解できた。  アクションゲームといえば,初心者と上級者の差が歴然となり,試合にならないケースがままあるものだ。しかし,忍まめは「単純さと簡単なルール」や「戦略性が重要となるゲーム性」からレベルによる実力差がつきにくく,奥深く何度も遊びたくなるようなゲームに仕上がっているのだ,ドラクエ10 RMT。多人数が集まるオンラインゲームの特徴を合わせると,友人を集めてパーティゲームで盛り上がる,そんな感覚が味わえるタイトルといえるのではないだろうか。  現在,忍まめはテクニカルテストを終了し,継続してテクニカルテスト2が行われるかもしれないといった状況だ
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2013年4月4日木曜日

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第161回「2012年ゲイム業界大予想」 _1

著者近影  ハイあけましておめでとうございます! ゲイレスラー男色ディーノ34歳,今年の5月には35歳でもうアラフォー! 四捨五入40歳のおっさんが,日々ゲイムのコントローラーを握りしめ,本業のリングの上では男性のハートとかそういう感じの何かを握りしめる暮らしぶりをお届けするゴキゲンな読み物「」今年も始まったわよぉー!  2012年一発目となる今回は! いつもよりテンションを上げてお送りしたい! させてくれ! それはなぜか? 坊やだからさ! そう! テンションで誤魔化すしかないからさ!  毎年言い訳してる気がするんだけど,我々プロレスラーなんて日蔭者にとってはね,年末年始やゴールデンウィーク,お盆あたりが稼ぎ時なの。要するに,人様がお休みの時に働く仕事なわけ。  そして,去年に至っては浮世離れ感がMAX。私の所属する中堅インディプロレス団体DDTは,何をトチ狂ったか大晦日にまで後楽園ホールで興行を行うという暴挙に出やがったのよ! それがお昼。  あ,ここでゲイマーがとくに知らなくてもいい格闘技プチ情報をひとつ。格闘技の聖地と呼ばれる後楽園ホールは,基本的に朝?夕方,夕方?夜と2ブロックの時間帯を貸し出しているの。だから,後楽園ホール興行の開催時間は,だいたい昼あるいは夜で表現されるのよ。だから,昼はプロレス,夜はキックボクシングという一日も珍しくないってことね。  ちなみに,大喜利でおなじみの「笑点」も後楽園ホールで収録されることが多々あるわよ。ただ,笑点はどうやら特別な扱いみたいで。今まで昼プロレス夜笑点で,昼のプロレス興行が押してて係の人から「ちょっと! DDTプロレスさん早く終わってください! 歌丸師匠が控室入れないってキレててナポレオンズがなだめてますよ! 首回しながら,rmt!」って話は聞いたことが無いんで,笑点はたぶん一日貸しだと思うんだけど,ここらへんは定かではないわ,DQ10 RMT。  で,話を戻すと大晦日昼がDDTで,夜すなわち年越しの時間帯には,いろんな団体が集まってバカ騒ぎする「年越しプロレス」が行われたわけ。で,その年越しプロレスで,なぜか私が「男色ディーノプロデュース笑っても怒ってもいけないプロレス」とやらを手がけなければいけなくなって!  プロレスは闘いですよ? 笑うなんてもっての外だし,プロレスをするのに怒るな,なんてナンセンス極まりない。失礼な話です。蛍光灯でぶん殴って,対戦相手の金髪を赤く染めてやりましたよ
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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第24回「ゲイレスラーとアマガミ」_1

 いわゆるギャルゲイを買うのは恥ずかしい。若い時20代前半でも恥ずかしかったが,ドラクエ10 RMT,30代に入ってその恥ずかしさはさらに増した。っていうか,20代前半の時点で,30代になってもこの手のゲイムを買うとは思ってもみなんだ。むしろ,30代になってギャルゲイをプレイしている自分に軽くショックを受けてみる。何してんだ私。  しかし,それでもなお,買わねばなるまい。そこに面白そうなゲイムがある限り。恥ずかしい買い物は,面白いゲイムをプレイするための通過儀礼なのだよ。恥ずかしさを乗り越えた先に,手に入れた達成感があるのだ。そう,もうすでに大きな意味で「」は始まっているのである。  こういう戦は速攻に限る。「兵は神速を尊ぶ」と郭嘉も言っておる。悪即斬。そう思った私は,店に入るや否や,目的のブツを手に取りそのままレジに直行することができればよかったのだがね,どうやら私はニュータイプとして覚醒してしまったようだ。  見える,見えるぞ! 私にも敵が見える! なんとゲイムショップの中にいる人間が全て敵に見えたため,勢いをそがれ新作コーナーまでたどり着けずに立ち止まってしまったのだ。そして,大した用もなくXbox 360コーナーへ足を運び,何かを探す。  突然だがここで私は皆に問いたい。何も探しているものがないのに,何かを探さなきゃいけない人の不毛な気持ち,味わったことがあるか? と。  ただ,私もニュータイプの前にプロレスラー,プロレスラーである前に社会人である。こんな状況でも,新たに学ぶことを忘れない。というのも,この逆境の中で無理矢理探した「」が妙に欲しくなってしまったのだ。  男女2人が吊り橋の上を歩いていると,恐怖のドキドキとトキメキを勘違いして,ついつい恋に落ちるという説がある。きっとそんな感じでピニャータ2が欲しくなったのだろう。  だが,DQ10 RMT,今日の目的はあくまでアマガミである。手に取ることが照れくさくないピニャータ2を買ったところで,意味など何もない。正気に戻ったとき,それでも私はピニャータを愛せるのか? そんな覚悟で買われたピニャータの気持ちになってみろ。すまんかったピニャータ。今日のところは素直に恥ずかしい買い物をしよう。そして今日,見事アマガミを持ち帰ったら,いつかあらためて迎えにくるよ。それまで待っていてくれ。  さて,アマガミだ。  自意識過剰だというのは分かっている。ゲイムショップでバイトしていたことがあるんだから,店員も誰が何を買おうがとくに気にしちゃいないってことぐらい,身に染みて分かっている
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2013年4月2日火曜日

AMD,次世代GPUの情報開示開始。二大GPUメーカー,2013年新春リネーム祭りも始まる

 AMDは,同社の製品情報ページに,OEMとなるPCメーカーへのみ出荷されるデスクトップPC向けGPUと,ノートPC向けGPUそれぞれの新製品情報を掲載した。それによれば,同社は現在,デスクトップPC向け次世代GPU「Sea Islands」(シーアイランズ,開発コードネーム)とノートPC向け次世代GPU「Solar System」(ソーラーシステム,同)の新製品を準備中だ。

AMDがRadeon HD 8670 OEMおよびRadeon HD 8570 OEM搭載カードとして示している製品イメージ
 デスクトップPC向けから先に見ていくと,「Radeon HD 8670 OEM」「Radeon HD 8570 OEM」と名付けられた製品は,Graphics Core Next(以下,GCN)アーキテクチャを採用しつつ,384基のシェーダプロセッサ(Stream Processor)を搭載するのが特徴だ。現行のSouthern Islands世代で最もシェーダプロセッサ数の少ないコアは「Cape Verde PRO」(=Radeon HD 7750)の512基なので,Radeon HD 7700シリーズより“下”の市場を狙った,開発コードネーム「Oland」(エーランドもしくはオーランド)搭載製品である可能性が高い。

Marsと思われるノートPC向けGPU(※より再掲)
 一方のノートPC向けGPUでも,384基というシェーダプロセッサを搭載した製品群が登場している。ラインナップは「Radeon HD 8700M」「Radeon HD 8600M」「Radeon HD 8500M」シリーズにわたっており,なんと8製品。やはり,現行のLondon世代(=Radeon HD 7900M?7800M?7700M)にはないシェーダプロセッサ数のGPUなので,開発コードネーム「Mars」(マーズ)と呼ばれる製品である可能性が高そうだ。
 なお,OlandとMarsは,テクスチャユニット数24基,ROPユニット数8基という点でも共通なので,コア自体は共通——というか,OlandはMarsのデスクトップPC向け派生モデル——なのではなかろうか。

 判断が難しいのが中上位クラスとなる「Radeon HD 8800M」シリーズの製品群で,シェーダプロセッサ数が現行世代のHeathrow(=Radeon HD 7800Mシリーズ)と同じながら,ブーストクロックが設定されるなど,微妙にスペックが異なっている。これがHeathrowコアのマイナーアップデートモデルなのか,Solar System世代の「Neptune」(ネプチューン,開発コードネーム)なのかは,今のところなんともいえない。

 なお,AMDは,以上の新製品と合わせて,OEM用のデスクトップPC向けGPUとノートPC向けGPUで,恒例のリネーム(リブランド,リバッジともいう)を行ってきた。また,NVIDIAもひっそりと「GeForce GT 730M」「GeForce 710M」という名前のリネーム品に関する情報をWebサイトで公開しており,さながら新春リネーム祭りの様相を呈している。

 というわけで今回は「新製品」として両GPUメーカーが製品情報を用意した製品について,そのスペックを,分かる限り表1?6にまとめてみた。新製品は表の地に色を載せ,かつ,リネーム元ではないかと思われるGPUがある場合,そのGPUの情報を隣に並べてある。また,100%の確証が得られない項目は,その確度にかかわらず「?」を付記してあるので,その点も注意してほしい,rmt

※「」と書かれた資料もある
※発表当初は800MHz。2012年8月に900MHzへ引き上げられた
※AMDは,ドラクエ10 RMT,ほかのOEM向け製品で「Board Power:<○W」(○には数字が入る)という表記をしているのだが,Radeon HD 8400 OEMだけ「Up to 35W」と記していたので,ひとまず公称最大値とした
※「」と書かれた資料もある
※新製品のスペックは。「GeForce Performance Score」は,「Intel HD Graphics 4000」の性能を1としたときの相対指標


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SATA 6Gbps対応のIntel製SSD「SSD 510」レビュー。シーケンシャルリード&ライト性能がX25-Mから大きく向


SSD 510
メーカー:
問い合わせ:インテル カスタマー?サポート 0120-868686(平日9:00?17:00)
予想実売価格:5万6000?5万8000円程度,2万6000?2万8000円程度(※順に250GBモデル,120GBモデル。いずれも2011年2月28日現在)
 鳴り物入りで登場したIntelの新チップセット,Intel 6シリーズ。とはいえ,AMDに続き,IntelもチップセットレベルでのSerial ATA 6Gbps対応へ舵を切ったことで,Serial ATA 6Gbpsの主流化は一気に進むだろう。すでにHDDやSSDでも対応製品が登場しているので,もう使い始めているという読者も多いのではなかろうか。

 そんな状況にあって,当のIntelから,Serial ATA 6Gbpsに対応したSSDの新製品「Solid-State Drive 510」(以下,SSD 510)が近日中に発表される見込みだ。現行製品「X25-M Mainstream SSD」(以下,X25-M)の上位に置かれることになるが,果たしてこれは,ゲーマーに何かメリットをもたらすものなのかどうか。PCとPlayStation 3(以下,PS3)を使って検証してみたい。


34nmプロセス世代のNANDと

Marvell製コントローラを搭載


 うっすらと黄色(金色?)がかった本体カバーを採用するSSD 510のラインナップは,250GBモデル(以下,SSD 510 250GB)と120GBモデル(以下,SSD 510 120GB)の2つ。X25-Mだと,本体は7mm厚で,プラスチック製のスペーサーを別途搭載することによって9.5mm厚の2,5インチHDDと同等の高さを確保していたが,SSD 510シリーズでは,出荷状態で9.5mm厚ある。

SSD 510 250GB。型番は「SSDSC2MH250A2C」だ。製品名や,6Gbpsという転送速度もはっきり記載され,X25-Mより一般PCユーザーを意識した製品シールになった印象を受ける
こちらはSSD 510 120GB。型番は「SSDSC2MH120A2C」で,ご覧のとおり,外観は250GBモデルとまったく同じだ
SSD 510 120GBと,X25-Mの容量160GBモデルを並べてみた。2.5インチHDDと互換性のある仕様なので当たり前だが,サイズは同じ。X25-Mだと用意されていたスペーサーが新モデルにはないのが大きな違いとなる

本体カバーを取り外したところ
 製品版だとカバーの取り外しはメーカー保証外の行為となるが,今回入手したのはレビュー用エンジニアリングなので,カバーを取り外してみよう。
 4点のネジで留められている本体カバーは,内側に,ショート防止用と思われる黒いシートが取り付けられている。

 基板のクローズアップは下に写真で示したとおりで,表と裏に合計16枚,34nmプロセスで製造されるNANDフラッシュメモリチップを搭載するのは同じ。搭載するSSDコントローラがMarvell製のSerial ATA 6Gbps対応品「88SS9174-BKK2」であることや,組み合わされるHynix Semiconductor製のキャッシュメモリがDDR3-1333(9-9-9)の1Gbit品となっている点も共通だ。

SSD 510 250GBの基板部。搭載するNANDフラッシュメモリチップは(IntelとMicron Technologyの合弁で立ち上がった)IM Flash Technologies製の「29F16B08JAMDD」で,製造プロセス以外の詳細は明らかになっていない。キャッシュメモリは「H5TQ1G63BFR」。鉛&ハロゲンフリーのDDR3-1333 1Gbitチップだ
同じくSSD 510 120GB。NANDフラッシュメモリチップ上の刻印は「29F64G08CAMDD」となっている。キャッシュメモリチップは,鉛フリーのDDR3-1333 1Gbit品「H5TQ1G63BFP」。ハロゲンフリー版でないのが,グレードによる差別化なのか,エンジニアリングサンプルゆえなのかは分からない

 SSD 510 250GBとSSD 510 120GBのスペックを,容量160GB版のX25-M(以下,X25-M 160GB),そして,Serial ATA 6Gbpsに対応しつつ実勢価格が1万円強(※2011年2月28日現在)に収まることから市場で人気を集めるLexar Media(Micron Technology)の「Crucial RealSSD C300」64GBモデル(以下,C300 64GB)と比較したものが表1となる。
 ポイントは,SSD 510 250GBとSSD 510 120GBでシーケンシャルリード/ライト性能が異なること。前者のほうがスペックは高く,シーケンシャルリードではX25-M比で1.8倍,シーケンシャルライトでは3倍に達しているのが目を引く。


※2011年3月1日追記
初出時,SSD 510 250GBのシーケンシャルリード&ライト性能を順に450MB/s,300MB/sとし,さらにSSD 510 120GBも同400MB/s,200MB/sとしていましたが,3月1日の製品発表にあたって,Intelがスペックをアップデートしたため,表1を差し替えました。下記本文は初出時のスペック情報を基に書き進めた状態のママにしてありますので,注意してください。


X25-M 160GB,C300 64GBと比較

Serial ATA 6Gbpsだけでなく,3Gbps&PS3でもテスト


 今回のテスト環境は表2のとおり。用意したIntel製の「Intel P67 Express」マザーボード「DP67BG」はB2ステッピングのチップセット,要するに不具合品を搭載したモデルだが,Serial ATA 6Gbpsのテストには問題ないので,これで行くことにした次第だ。
 ただし,「今回はSerial ATA 3Gbps接続時にどういう挙動を示すか」を見るべく,「時間の経過によって劣化する可能性がある」と警告されているSerial ATA 3Gbpsポートも用いる。DP67BGは今回のテストのため用意した未使用品なので,劣化の影響はないか,あっても最小限だと思われるが,3Gbpsのテスト結果に100%の信頼を置けないことはここでお断りしておきたい。

 またご覧のとおり,比較対象には,表1でその名を挙げたX25-M 160GBとC300 64GBを用意。また,「一般的なPC用HDD」代表として,Western Digitalの「WD Caviar Blue」(型番:WD5000AAKS)も使うことにしている。
 ただし,SSD 510のエンジニアリングサンプルとC300 64GBはともに未使用品である一方,X25-M 160GBはほかのテストに何度も使ったものになる。そのため,X25-Mのスコアが低めに出る可能性はあるので,これもあらかじめご了承のほどを。


 テストはディスク性能を見る「CrystalDiskMark 3.0」(Version 3.0.1a)を実施。ここではシステムドライブを別途用意し,Dドライブとしてテストを2回実行し,高いほうのスコアを採用することにした。データサイズは1000MBだ。
 また,システムドライブとして利用した場合,OSの起動時間はどれだけ高速化するのか,起動に要する時間を測定し,こちらは3回の平均をスコアとする。

 さらに,上のテスト環境には入れていないが,「PS3のストレージとして用いた場合にゲームのインストール所要時間やゲームのロード所要時間に変化があるのか」を見るべく,筆者私物のPS3薄型モデル「CECH-2000A」で,「グランツーリスモ5」(以下,GT5)を使ったテストも行うことにした。
 テストは,インストールと,起動,そして「オータムリング?ミニ」「筑波サーキット」のロードに要する時間をそれぞれ3回計測し,やはり平均をスコアとする。


シーケンシャルリード/ライトはX25-Mから大きく進化

一方,ファームウェア側の対応状況に懸念も


 以下,本文,グラフ中とも,Serial ATA 6Gbps/3Gbpsの「Serial ATA」を省略することと,グラフ中ではカッコ書きすることをお断りしつつ,まずはグラフ1で,CrystalDiskMark 3.0のシーケンシャルリード性能を見てみよう。
 ここで注目したいのは,SSD 510 250GBとSSD 510 120GBとの間に,シーケンシャル性能の違いがあることと,6Gbspと3Gbpsという接続インタフェースでもスコアの差が生じていることだ。

 Serial ATAインタフェースによるボトルネックが生じない6Gbps時でSSD 510同士を比較すると,シーケンシャルリード性能に大きな違いはない。スペック上の転送速度はSSD 510 250GBが最大450MB/s,SSD 510 120GBが同400MB/sだが,ここでの差は4%程度だ。SSD 510 120GBが公称スペックを大きく上回るスコアを示したわけだが,SSD 510 250GBも程度こそ違えど傾向は同じなので,こういうものなのかもしれない。
 ただ同時に,シーケンシャルライトでは6Gbps接続時に58%,約1.6倍という,看過できないスコア差も生じている。

 また,3Gbps接続時だと,シーケンシャルリードはインタフェース側ボトルネックの影響を受けて260?270MB/s程度で横並びになってしまい,結果,6Gbps接続時はSSD 510 250GBで3Gbps比78%,SSD 510 120GBで同70%という,大きな違いが生じた。X25-M 160GBやC300 64GBと同レベル,という点も要注目だ。

 シーケンシャルライトのスコアは圧巻の一言で,スペックどおりの性能に落ち着いたC300 64GBに対し,SSD 510 250GBが6Gbps接続時で4倍近いスコアを示しているのは文句なしに素晴らしい。X25-Mに対してスペックどおり3倍(以上)のスコア差を示したのは,文句なしに素晴らしい。
 なお,インタフェース側の影響を受けるSSD 510 250GBは3Gbps接続時に28%ほどスコアを落としたが一方,6Gbps接続時のスコアがそこまでに達しないSSD 510 120GBのスコアには変化がなかった。


 続いてグラフ2はランダムリードのスコア。512KBと大きめのファイルサイズだと,テスト結果はシーケンシャルリードをほぼ踏襲するのだが,より粒度が高くなるRandom Read 4KBや,NCQを活用するRandom Read 4KB QD=32では,C300 64GBに大きく遅れを取り,とくにRandom Read 4KB QD=32ではX25-M比で半分程度のスコアしか出ていない。
 ランダムリード周り全体の問題なのか,NCQ周りの大きな問題が全体に波及しているのかまでは分からないが,現時点でこういう結果になったことは押さえておくべきだろう。エンジニアリングサンプル版のファームウェアが「要最適化」というレベルのものなのかもしれない。


 グラフ3はランダムライトの結果で,512KBの結果はシーケンシャルライト同様に素晴らしい。4KBおよび4KB QD=32でスコアが落ち込むのはランダムリードと同じだ。
 ただ,SSD 510同士で比較すると,SSD 510 250GBのほうがSSD 510 120GBよりかなり低いスコアになってしまっているのは気になるところである。


 Windows 7の起動時間を比較したグラフ4だと,6Gbps接続と3Gbps接続の違いがあまりない点,そして,SSD 510の2モデルがX25-M 160GB比で確実に高速化している点が目を引く。
 もっとも,違いを体感できるレベルではないとはいえ,1万円強の価格で販売されているC300 64GBが所要時間は最も短かったことも,指摘はしておく必要があるだろう。


 続いて,GT5のインストール所要時間だ。セットアップ後の容量が6737MBとなる同タイトルで,インストールに何秒かかるかをチェックしてみる。
 PS3のSerial ATA内部接続インタフェース詳細は明らかになっていない——初登場のタイミングからして,6Gbps対応でないことだけは確かだが——ので,ここではPS3標準HDDと,SSD 4製品を比較してみることになるが,グラフ5を見ると,「HDDからSSDへ換装することで,インストール所要時間は約50分から約21分へと劇的な短縮が可能」であることと,「書き込み性能が最も低いC300 64GBでも性能的には十分」であることが同時に分かる。
 PS3はもともとがHDDを対象としたシステムであり,さらにインストール時はBlu-ray Discドライブの読み出し速度がボトルネックになるため,必要以上の速さがあっても体感速度の向上にはつながらない,というわけだ。


 GT5でゲームの起動とコースのロード所要時間をまとめたのがグラフ6で,ここでもインストール所要時間と同等の傾向になっている。SSDの効果は歴然で,とくにコースのロード時は速さを十二分に体感できるが,最新世代のSSD間にある性能差は所要時間の違いにつながらない。
 PS3用として考えると,SSD 510は少々オーバースペックか。



消費電力はX25-Mから改善

6Gbps接続時と3Gbps時の違いはない


 念のため,消費電力もチェックしておこう。
 グラフ7は,CrystalDiskMark 3.0のテストシステムを,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」と接続。PCの起動後30分間放置した状態を「アイドル時」とし,CrystalDiskMark 3.0実行時に最も高い消費電力値を「CrystalDiskMark 3.0実行時」として,各時点の値をスコアとしてまとめたものだ。
 アイドル時だとあまり大きな違いはないが,CrystalDiskMark 3.0実行時では,接続インタフェースにかかわらず,ドラクエ10 RMT,SSD 510の消費電力がX25-M 160GBから大きく低下しているのを見て取れる。6Gbps接続時に消費電力が増すC300 64GBとの差も大きい。



従来製品比でほぼ順調な性能向上

ファームウェアのアップデート待ちか


製品ボックスは,少なくともエンジニアリングサンプルでは茶箱。「SPEED DEMON」というシールが同梱されていた
 SSDでは,ランダムライト時にデータを消去するプロセスが入ることで,パフォーマンスの低下が生じやすい。そのため,ランダムライトの性能はSSDの欠点として挙げられることも少なくないのだが,SSD 510では,X25-Mと比べて,その部分にしっかり改善が入っている。
 3Gbps接続時の性能をどう評価するかは意見が分かれそうだが,少なくともシーケンシャルリード&ライト性能でX25-M 160GBを大きく上回っているのは評価してよさそうだ。

 250GBモデルと120GBモデルで意外にベンチマークスコア差はあるものの,予想実売価格は前者が5万6000?5万8000円前後,後者が2万6000?2万8000円前後(※2011年2月28日現在)と,価格差もかなりあるため,「どちらを選ぶか真剣に迷う」というケースはあまり起こらないような気がする。

 一方,今回利用したエンジニアリングサンプルに組み込まれたファームウェアが製品版と同じレベルのものなのかが分からないので,断言まではできないものの,CrystalDiskMark 3.0のスコアを見る限り,ファームウェアのアップデートは必須という印象も受けた。もちろん,アップデートで改善するとは限らないが,少なくとも,しばらく様子は見るべきだろう。発売と同時に,急いで購入するほどのインパクトは感じられない。
 ただ,Intel 6シリーズのB3ステッピング搭載マザーボードが出揃ったところで,システムドライブとしてSSDを選ぶとき,FF11 RMT,セットでの導入を検討する価値のある選択肢が出てきたとはいえそうだ。



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