2013年4月7日日曜日

週刊連載「天下統一しないV」第2回は,やたらと雨に弱い真田家[後編]_1

 どちらを先に叩いても,ドラクエ10 RMT,条件はほぼ同じと判断できるが,今回は上杉討伐を優先したい。仲違いから日が浅いため,武田とは何かのはずみで関係を修復できるかもしれないし,上野制圧の大きな妨げとなっているのは上杉である。そこで白井城,沼田城を順次お返しいただくのに続いて,越後(新潟県)の入り口たる坂戸城を攻略する。  このルートの欠点は,敵の本拠地である春日山城が遠いことなのだが,なにしろ武田の協力が得られない以上,ほかに選択肢はない。せいぜい武田が我が家に便乗して,北信濃(長野県)各地を荒らし回ってくれることに期待しよう。  そうこうしているうちに,ついに真田昌幸の登場である。能力値はというと,あれ? あまりぱっとしない……。そう,武将がぐんぐん成長するこのゲームでは,有名人とていきなりゲーム内でトップクラスの能力を持って現れるわけではない。若干20歳にして智略「13」は十分末頼もしいが,武勇は「8」。いまのところ,比較的優秀な部類の世継ぎというだけで,戦の場数で鍛え上げた当主の能力とは比べるべくもない。というか,幸綱父さん強すぎ。あと,矢沢の叔父さん。武勇「25」(最高値)って戦いすぎ。まあ,当主になるとき重要な政治の値が「7」であるから,兄二人の「4」「2」よりはかなり有望だ。  武田とは武蔵を舞台に小競り合いを続けつつも,越後遠征は順調に進捗する。三国峠は本当に難所で,上野の城から出発すると春日山まで到達できないため(逆にこれのおかげで,我が家は序盤で上杉に潰されなかったのだが)散財覚悟で将兵をいったん坂戸に駐留させ,そこから北上して栃尾城,西へ回り込んで与板城と地道に駒を進める。  猛将謙信の配下といえども,倍近い数の鉄砲が筒先を揃えて火を噴けば,潰走せざるを得ないのがこのゲーム。越後遠征はしばしば大雪に阻まれつつも,春日山城を落として終結した。  と言うと,先ほど来画面を御覧いただいている方は不思議に思うかもしれない。越後国内は豪族の持ち城が多いから押さえやすいとしても,見る限り上杉家には越中(富山県)や能登(石川県)といった領国もあって,そこには直轄領が広がっている。「宿敵」が停戦を求めてくることはないし,越後で終わりには見えない。  実を言うと,このタイミングではちょっとした椿事が生じている。大名家の本城が陥落した場合,通常は隣接する直轄城に本城が移るのだが,春日山城の代わりは越中の松倉城となった。越後にもはや直轄領は残されていないので,越中方面への強制撤退は理に適った処理だ。だが不幸なことに上杉家は,越後に接する城を持っていなかったのである。謙信が越後を取り返すには,間に挟まる三好家の魚津城と,お家再興イベントを通じて復活した椎名家の宮崎城を踏み越えて行かねばならない。このとき三好家はさらに大きくなって800万石以上,その北陸道における最前線は加賀(石川県南部)にまで達し,越中にも点々と三好方の豪族がいる。  つまり上杉が越後奪回/越中制圧を目指して三好と事を構えるのは,とりもなおさず加賀/能登を危機に陥れることであって,謙信強しといえども,さすがに容易な事態ではない。案の定このあと上杉は,三好に戦をふっかけては和睦を繰り返すという膠着状態に陥った。それを見越しての遠征終結宣言だったのである,ドラゴンクエスト10 RMT
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