AMDは,同社の製品情報ページに,OEMとなるPCメーカーへのみ出荷されるデスクトップPC向けGPUと,ノートPC向けGPUそれぞれの新製品情報を掲載した。それによれば,同社は現在,デスクトップPC向け次世代GPU「
Sea Islands」(シーアイランズ,開発コードネーム)とノートPC向け次世代GPU「
Solar System」(ソーラーシステム,同)の新製品を準備中だ。
AMDがRadeon HD 8670 OEMおよびRadeon HD 8570 OEM搭載カードとして示している製品イメージ |
デスクトップPC向けから先に見ていくと,「
Radeon HD 8670 OEM」「
Radeon HD 8570 OEM」と名付けられた製品は,Graphics Core Next(以下,GCN)アーキテクチャを採用しつつ,384基のシェーダプロセッサ(Stream Processor)を搭載するのが特徴だ。現行のSouthern Islands世代で最もシェーダプロセッサ数の少ないコアは「Cape Verde PRO」(=Radeon HD 7750)の512基なので,Radeon HD 7700シリーズより“下”の市場を狙った,開発コードネーム「
Oland」(エーランドもしくはオーランド)搭載製品である可能性が高い。
Marsと思われるノートPC向けGPU(※より再掲) |
一方のノートPC向けGPUでも,384基というシェーダプロセッサを搭載した製品群が登場している。ラインナップは「
Radeon HD 8700M」「
Radeon HD 8600M」「
Radeon HD 8500M」シリーズにわたっており,なんと8製品。やはり,現行のLondon世代(=Radeon HD 7900M?7800M?7700M)にはないシェーダプロセッサ数のGPUなので,開発コードネーム「
Mars」(マーズ)と呼ばれる製品である可能性が高そうだ。
なお,OlandとMarsは,テクスチャユニット数24基,ROPユニット数8基という点でも共通なので,コア自体は共通——というか,OlandはMarsのデスクトップPC向け派生モデル——なのではなかろうか。
判断が難しいのが中上位クラスとなる「
Radeon HD 8800M」シリーズの製品群で,シェーダプロセッサ数が現行世代のHeathrow(=Radeon HD 7800Mシリーズ)と同じながら,ブーストクロックが設定されるなど,微妙にスペックが異なっている。これがHeathrowコアのマイナーアップデートモデルなのか,Solar System世代の「
Neptune」(ネプチューン,開発コードネーム)なのかは,今のところなんともいえない。
なお,AMDは,以上の新製品と合わせて,OEM用のデスクトップPC向けGPUとノートPC向けGPUで,恒例のリネーム(リブランド,リバッジともいう)を行ってきた。また,NVIDIAもひっそりと「GeForce GT 730M」「GeForce 710M」という名前のリネーム品に関する情報をWebサイトで公開しており,さながら新春リネーム祭りの様相を呈している。
というわけで今回は「新製品」として両GPUメーカーが製品情報を用意した製品について,そのスペックを,分かる限り
表1?6にまとめてみた。新製品は表の地に色を載せ,かつ,リネーム元ではないかと思われるGPUがある場合,そのGPUの情報を隣に並べてある。また,100%の確証が得られない項目は,その確度にかかわらず「?」を付記してあるので,その点も注意してほしい,
rmt。
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※「」と書かれた資料もある |
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※発表当初は800MHz。2012年8月に900MHzへ引き上げられた |
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※AMDは,ドラクエ10 RMT,ほかのOEM向け製品で「Board Power:<○W」(○には数字が入る)という表記をしているのだが,Radeon HD 8400 OEMだけ「Up to 35W」と記していたので,ひとまず公称最大値とした |
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※「」と書かれた資料もある |
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※新製品のスペックは。「GeForce Performance Score」は,「Intel HD Graphics 4000」の性能を1としたときの相対指標 |
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