2013年2月27日水曜日

[CGWORLD 2012]「バイオハザード ダムネーション」のメイキングレポート。デジタル・フロンティアが語る

。もちろん人間とは根本的に形が異なるので動きをそのまま使うというわけにはいかず,実際には3割程度しか使用しなかったが,人とリッカーが入り乱れるアクションシーン作成時のタイミング調整などに役だったそうだ。  デジタル?フロンティアのスタジオでは20人まで同時にモーションキャプチャが行えるようになっており,本作では最大9人が同時に動くというシーンが撮影された。個別に撮って対応することもできるが,同時に撮ることによって臨場感が増し,動きの関連性の精度が上がるのだという。  また,通常のシーンでは指の動きは3本までしか認識させていないそうだが,悚藦帳蜣zめるといった場面では,それ専用に5本分の撮影を行ったそうだ。  続いて話はキャクターメイキングへ,ドラゴンクエスト10 RMT。本作のキャクターは,DQ10 RMT,恩田尚之氏が描いた線画をもとに3D化された。また,衣装の制作では,本作の監督である神谷 誠氏が私物を持ち込んで自ら着込み,それをベースにキャラクターを描いていったそうだ。というのも,軍事用品は徹底して使いやすさを重視して作られているため,デザインありきで描いてしまうとどうしても嘘っぽくなってしまうのだ。ポケットの位置一つにもこだわるからこそ,本物らしくなるというわけだ。  また,日本人が人物のレタッチを行うと,どうしても日本人っぽさが出てしまうため,欧州のアーティストがいるプロダクションに依頼したというのもこだわりの一つだろう。  次の話題はライティング(照明設計)だ。本作におけるライティングのテーマは,臨場感を最大限に出すことで,時間経過も緻密に表現するように心がけられた。前作のライティングは,朝,夜,室内という3パターンのみだったが,本作ではさらに細かい設定がなされている。具体的には,3時,5時,6時といったように時間帯を分け,それぞれを細かく描くことで,作品全体の臨場感をアップさせたそうだ。    また,実際にどういったライティングにするかというイメージをスタッフ間で共有するために,イメージボードが描かれた。本作は1250カットで構成されているそうだが,その約1割に相当する130カットものイメージボードを作成したという。これによって,イメージボードを描くという別の作業が発生したわけだが,その存在によって作業効率が上がるなど,メリットは大きかったようだ。  ちなみに,ライティングチームは10人ぐらいで構成されており,1か月くらいかけて,ライティングに関する作業だけを行っていたというのだがら,頭が下がる
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